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宮澤賢治の童話「なめとこやまの熊」をモチーフとして制作しました。猟師と熊、お互いに好きだけれど、ある日熊は生きるために猟師を殺してしまう。冬の寒い月夜の晩、熊たちは山の頂に猟師を囲んで見送る。最後の名場面です。
隙間から漏れる光、そして影。幻想的な世界をお楽しみください。 |
なめとこやま
サイズ 幅 x奥行 x高さ
¥2万3千−4万
在庫状況・仕様など: お問い合わせください
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かって猟師はむやみに殺すことをしなかった。食べていくのに必要最小の量ですませていた。それを越えれば山のカミのバチが当たると。熊を獲っても、まずはヤマのカミに感謝し儀式をすませてから いただいた。熊とは「お互いに心が通じるくらい」親しく一体でした。ひとが他の生き物と同じ、というとても優しい考え(思想)でした。
今の「自然保護」という言葉はなくても、考えとしてずっと上等のような気がします。自然保護には人が上位で動物を保護してやる、という気持ちが潜んでいないでしょうか。
日本にはすばらしい考えかたが、辛うじて残っています。例えば「またぎ」に、山の古老に。
いま世界では過激なイスラムとキリスト教の一神教どうしの争いが泥沼ですが、多神教のこころが解決の糸口になるかもしれません。そのときまで日本人は自信をもって大切に守れるかどうか。大事にしたいものです。 |
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